有松・鳴海絞

Arimatsu Narumishibori

有松・鳴海絞について

沿革

慶長年間(1596~1615年)、名古屋城築城に来ていた人から伝えられた絞の技法を用いて竹田庄九郎が手ぬぐい(豆しぼり)をつくり、「九九利絞(くくりしぼり)」として売り出したのが始まりといわれています。「括り」の技法は、蜘蛛絞(くもしぼり)、嵐絞(あらししぼり)、雪花絞(せっかしぼり)など約70種類にも及び、手づくりならではの味わいを生み出しています。振袖、訪問着などの絹織物から、木綿の浴衣や服地、インテリアなど、幅広い製品がつくられています。

製造工程

図案通り型紙を彫り、布地に青花液(あおばなえき)を用いて下絵刷りをする。そしてその布を綿糸で括り、染め上げます。糸で括られた部分には染料が乗らず、糸抜きをするとさまざまな模様が浮かび上がります。最後に蒸気をあてて、湯のしをして完成します。それぞれ専門職人の手を経て平均50~60日でできあがります。
<撮影協力:竹田嘉兵衛商店、早恒染色、張文>

括り

染色

糸ぬき

湯のし

ご案内

伝統的工芸品指定第3次指定
指定年月日昭和50年9月4日
組合名愛知県絞工業組合
組合員数40名
所在地〒458-0901 名古屋市緑区有松3405番地
連絡先TEL 052-621-1797 FAX 052-621-1244
WEBサイトhttp://arimatsu-narumishibori.com/ikusei.html