名古屋友禅

nagoya yuzen

名古屋友禅について

沿革

尾張藩主・徳川宗春(とくがわむねはる)の頃(1730~1739年)に、京都、江戸などから友禅師が往来し、その技法が伝えられたことに始まります。しかし宗春失脚後、質素倹約が励行されるようになり、模様の配色も色数を控えたものへと移行しました。当地方の土地柄を反映して、単彩濃淡調の色使いのなかに幽玄さを秘めた“渋(しぶ)”さを特徴としています。

製造工程

手描友禅:
白生地を仮絵羽縫(かりえばぬい)し、青花液(あおばなえき)で下絵を描き、色挿しをします。挿した色を定着させるために蒸した後、模様部分に伏糊(ふせのり)をして地色を引染し、再び蒸して水洗し、最後に箔置(はくお)きなど彩色仕上(さいしきしあげ)をします。
<撮影協力:友禅工房 堀部>

型友禅:
白生地を友禅板に張り付け、伊勢型紙などを使用して柄付けをします。柄付け後、模様部分に伏糊をし、地染を行い、蒸した後水洗して仕上げます。
<撮影協力:渡辺染工場>

手描友禅

糸目糊置

色挿し

彩色仕上げ

型友禅

糊伏

地染め

蒸し

水洗

ご案内

手描友禅教室・ワークショップ(友禅工房 堀部)
伝統的工芸品指定第18次指定
指定年月日昭和58年4月27日
組合名名古屋友禅黒紋付協同組合連合会
組合員数16名(平成29年5月現在)
所在地〒462-0869 名古屋市北区龍ノ口町2-37
連絡先TEL&FAX 052-981-1318