尾張仏具

owari butugu

尾張仏具について

沿革

江戸初期から仏壇と共に生産され、江戸後期には下級武士の内職として発展し、明治期には卸商を中核とする問屋制家内工業によって量産性が高まりました。大正期には第一次世界大戦の戦後反動恐慌によってデフレ不況に突入しましたが、関東大震災後の復興により業界は活性化されました。昭和初期に入ると販路は拡大され、台湾、満州、樺太、朝鮮へも輸出されました。特徴は各工程において宗旨宗派、寺院用具・在家用具の違いなど製品の細かなところまで専門化され、良質な製品を全国に供給している点。特に木魚は現在では日本全国では尾張地区でしか生産されていません。木花の軸曲げ「さく割」や、金箔置きの「重押し」など独自の技法を持っています。

製造工程

木地製造・彫刻・下地・漆塗り・彩色・錺金具・蒔絵の各工程の分業制です。1,000以上ある品目の仏具を、注文に応じてこれらの工程を組み合わせて製作します。
<撮影協力:帆刈仏像彫刻所>

木地製造

彫刻

完成品1

完成品2

ご案内

伝統的工芸品指定
指定年月日平成29年1月26日
組合名尾張仏具技術保存会
組合員数77事業所(令和元年10月現在)
所在地〒460-0018 名古屋市中区門前町6丁目26番地
連絡先TEL 052-321-6012 FAX 052-331-9748
WEBサイトhttps://owaributsugu.com/