尾張七宝

owari sippou

尾張七宝について

沿革

天保年間(1830~1844年)、尾張国の梶常吉が、オランダ船により輸入された七宝の皿を手がかりにその製法を発見し、改良を加えたのが始まりとされています。一般に焼物といえば、陶磁器のように土を成形して焼き上げますが、七宝焼は、銅又は銀の金属素地を用い、その表面にガラス質の釉薬(ゆうやく)を施し、花鳥風月、風景などの図柄をあしらったところに特徴があります。特に図柄の輪郭となる部分に銀線を施す有線七宝は尾張七宝の代表的な技術です。

製造工程(有線七宝)

銅(銀)板を用いて花瓶、皿などの形の金属素地を作り、その上に墨で下絵を描きます。有線七宝の場合は、下絵にそって銀のリボン状の線(銀線)を、植物性の糊で立てながら貼り付け(植線)、ガラス質の紬薬を施して焼成します。焼成は、数回繰り返し行います。その後、研磨を行い、上下に装飾の輪(覆輪)を施して完成です。
<撮影協力:安藤七宝店、あま市七宝焼アートヴィレッジ>

素地成型

銀線付け(植線)

釉薬差し

焼成

研磨

完成

ご案内

あま市七宝焼アートヴィレッジ

外観

ショップ

体験

展示

伝統的工芸品指定第29次指定
指定年月日平成7年4月5日
組合名七宝町七宝焼生産者協同組合
組合員数8名(平成29年5月現在)
所在地〒497-0002 あま市七宝町大字遠島字泉水824
連絡先TEL&FAX 052-444-2058
組合名名古屋七宝協同組合
組合員数7名(平成29年5月現在)
所在地名古屋市中区栄3-27-17
連絡先TEL 052-251-1371 FAX 052-871-7758